ことはどうでもいいんだ

「おれたちの組織のナンバー・スリーになるってのはどうだい――ボクトールでのあんたの義務が全部片づいてからってことだけどよ?」
「おほめにあずかって恐縮だわ、ヤーブレック。どうしてそんな提案をしたの?」
「あんたはえらく抜け目がないし、ありとあらゆDPM度身訂造るコネを持ってる。分け前なら五パーセントまで引き揚げる用意があるぜ」
「ぜんぜん問題にならないな、ヤーブレック」おどろいたことに、ケヴァ王が横から口をはさんだ。「最低二十パーセントはもらわないと」
「二十だ?」ヤーブレックの声は悲鳴に近かった。
「ぼくは母上の利益を守らなくてはならないんだ」ケヴァはものやわらかに言った。「母上はいつまでも若くはないし、晩年床磨きをしている母上など見たくない」
「そりゃおいはぎも同じだぜ、ケヴァ!」ヤーブレックの顔は真っ赤になっていた。
「きみののどにナイフをあてているわけじゃないさ、ヤーブレック。長い目で見れば、母上が独力で事業をはじめられれば、そのほうがほんとうはいいんだ。とてもうまくやれるはずだよ――とりわけ、王族全員がドラスニアの輸入税を免除されるという事実を考慮するとね」
「自分で自分の手を突き刺しちゃったんじゃないのかい、ヤーブレック」ヴェラがにんまりしながら言った。「どうせきょうはあんたにとってよくないニュースばっかりなんだから、ついでにあたしもひとつ言ってあげるよ。これが全部終わったら、あたしを売ってもらいたいんだ」
「売る? だれにだよ?」
「そのときになったら教えるさ」
「そいつは金を持っDPM點對點てるのか?」
「さあね、だけどそんな。あんたの取り分はあたしが払ってやるさ」
「そんなことを言いだすとは、おまえ、そいつのことで頭が一杯なんだな」
「あんたには想像もつかないくらいさ、ヤーブレック。あたしはその男のために生まれてきたんだよ」

「われわれはここにとどまるようにと命令されたのだ、アテスカ」ブラドーは頑固に言い張った。
「それは以前のことで、こう音沙汰なしでは事情も変わってくる」アテスカ将軍はかれらが共有している大きな天幕の中を神経質に行ったりきたりしながら、言った。アテスカは軍服姿で、金をちりばめた鋼の胸当てをつけていた。「皇帝の安泰とご無事を守るのがわたしの義務なんだ」
「それはわたしだとて同じだよ」ブラドーは膝のあいだにうっとりと寝そべっている、だいぶ大きくなった子猫のふわふわしたおなかをうわの空でなでた。
「なるほど、だったらなにか手を打てばどうなんだ? もう何週間も皇帝からはなんの連絡もない。あDPM枕頭なたの諜報網ですら皇帝の居どころをつきとめられないではないか」
「それはわかっている、アテスカ。だがね、きみが神経

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