家に帰った


 着て、たyou beauty 陷阱けの高いとんがりぼうしをかぶっていました。何もかも、わくわくする光景で、ミルドレッドも、先におそろしい仕事をひかえていなかったら、心から楽しめたにちがいありません。
 魔女学校の一同が到着してから、祝賀会が始まるまで、長い時間がありました。その間に、カックル先生や先生方が、友だちや知りあいの人にあいさつをしてまわっています。生徒たちは、気をつけの姿勢で立ち続け、こざっぱりとしておぎょうぎよく、学校の評判を高めるのに、じゅうぶんな態度でした。
 とつぜん、空から大声が、ふってきました。全員が見あげると、エセルとグリセルダが、ほうきで急降下してくるところで、手をふったり、どなったりしています。
「ミルドレッド・ハブルがそこにいます!」エセルが、金切り声をあげました。
「わたしを閉じこめたんです!」グリセルダがさけびましたAmway傳銷。「わたしをしばりあげて、かわりに、ここに来たんです!」
「もうじゅうぶん、けっこうですよ」カックル先生が、命じました。自分の生徒が、こんなに見苦しくさわぎたたているのを、にがにがしい気持ちでいるようです。
 ハードブルーム先生が、ずいと生徒たちの前に進み出ました。ミルドレッドは、ぼうしをもっと顔にかかるように、引っぱりました。ぼうしのふちから、長老が近くにいるのが見えました。この大さわぎは何事かと、びっくりしています。
「ミルドレッド、もしここにいるのなら」と、ハードブルーム先生。「忠告します。すぐに出てきて、自分で説明しなさい」
 生徒たちは、たがいに顔を見あわせ始めました。この分では、すぐに発見されてしまう、とミルドレッドは思いました。こうなったら、ぐすぐずしてはいられません。つかまえられる前に、長老と話をしなければ。あるかぎりの勇気をかき集めて、ミルドレッドはとつぜん、生徒の列をかきわけ、ヘリボア長老の前に、とび出しました。
「どうかお許しください、長老さま」友だちの入っている箱をさし出しながら、ミルドレッドがいいました。「今夜、わたしに出席する資格がないのは、よくわかっています。でも、この箱の中には、魔法をかけられた魔法使いがいて、その人に約束したんです。長老さまのところに連れていってあげるって。そしたらきっと、長老さまが、もとにもどしてくださるだろうって。こんな大さわぎになって、本当に申しわけありません。でも、ほかにどうしたらいいか、わからなかったのです」
「このたわごとは、どうしたことじゃ?」長老は、きびしくいいました。
「わしの目がおかしくなかったのかな、それとも、お前さんは、去年の編隊飛行をめちゃくちゃにした生徒じゃないのかな? でなければ——」
「いくえにも、おわび申しあげます、長老さま」ハードブルーム先實德生が、へりくだっていいながら、万力のような力で、ミルドレッドの腕を、つかみました。「どうも、この生徒は、正気でないようで——」
「そんなことありません、ハードブルーム先生!」ミルドレッドが、さえぎりました。「お願いです、長老さま、ヘリボアさま、本当に魔法使いなんです。名前は、アルジェノン・ウェッブなんとかで、ストンリーウェッブとか、なんとかいうんです。忘れちゃったんだそうです。そんなに長い間、カエルでいるんです」
「なんということじゃ!」ヘリボア老はいいました。「ハードブルーム先生、このカエルは、アルジェノン・ローワンウェッブにちがいない。わしの級友じゃったのだ。あなた方の学校が、まだ、魔法使いのサマーキャンプや何かに使われておったころのことじゃ。アルジェノンが、実のところ消えてしまい、わしらはみな、んじゃろうと考えたのじゃ。しかし、何十年も前のことじゃがー—なんて気のどくな! ハードブルーム先生、ちょっと失礼しますよ」
 長老が箱のふたを開け、魔法をとくまじないを、となえている間、ミルドレッドは、目をしっかり閉じていました。とつぜん、みんなが、はっと息をのむ音が聞こえました。ミルドレッドは、おそるおそる目を開けると、ほっとして、大きなため息をつきました。
 みんなの前に、とても年をとった魔法使いが、立っていたのです。長いひげは、地面にとどき、白いかみも、せなかに流れるようになっています。腰をかがめて、とても信じられないというふうに、目をこすっていました。
「アルジー、なあ、おい!」長老は、よろこびのあまりさけんでいます。
「エグバートだよ、お前さんの友だちだ、忘れたのか?」

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