戦場までやってきたんで

 「おれは魔術師だったんですか?」バラクが信じられないといった口調で聞き返した歐亞美創國際容貌創造協會。「そうではない。姿形を変えることはさほど難しいことではないし、別におまえさんだって意識してやったわけじゃないだろう。それをさせたのは〈予言〉の力なのさ」 それ以降、バラクはことあるごとに自分の紋章の示すあらたな意味を、控えめな口調で人々に披露するようになった。 ガリオンは天蓋のあるベッドから身…

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一度読んでみろ

ちょっといらいらしてたもんでね」(まったくおまえはいろいろな点においてベルガラスによく似ているな。その短気なところはどうやら血統らしい)「たぶんこれは生まれつきのものなんだ」ガリオンはみとめた。「それよりさっき他に方法があると言ったね牙齒美容。いったい何に対する方法なんだい」(おまえに悪夢をもたらす戦争に対してだ。さあ、早く着替えるんだ。おまえに見せたいものがある) ガリオンはベッドから出ると、…

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目をぱちぱちさせる

苦悩のまっただ中にある王女には、それに続く挨拶や、紹介などおよそ意味のないたわごとにしか聞こえなかった。彼女はうわのそらでアルガー人の王とその愛らしい妃にお辞儀をした。彼女はポルガラに紹介されたふくよかな美人――名前はタイバと言った――に歓迎の言葉を述べた驗眼。彼女のもっとも恐れている瞬間が訪れようとしていたが、今さら後には引き返せなかった。「そしてこちらがアダーラよ」レディ?ポルガラはそう言い…

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